腰痛を軽く見ると怖いですよ
下にあるものを拾おうとしたときに
腰に痛みが出た。大した痛みではなかった
から気にしないでいた…
翌日起きようとして寝返りを打とうとして
も痛みで動けない。それがすべての始まりだった
日本人の80%以上が生涯に一度は経験するといわれる「腰痛」。その大半は危険性の高いものではありません。しかし、腰痛に発熱や足のしびれなどを伴う場合、がんなどの重大疾患が原因となっていることもあります。
今回のブログでは、腰痛の中でも危険な症状をお伝えします!
ただの腰痛ではないかも…病気が原因かもしれない腰痛とは?
二足歩行の私たちにとって腰痛は切っても切り離せないものです。ただ、そのほとんどが危険性の低いものです。しかし、頻度は稀ではあるものの、背後に圧迫骨折やがんなどが潜んでいる「危険な腰痛」も存在します。
特に、(1)発熱(2)直腸膀胱障害(3)サドル麻痺といった症状を伴っている場合は、大きな病気が原因である可能性も考慮し、慎重に検査しましょう。
1.腰痛と発熱
腰部の激痛に発熱を伴っている場合は、脊椎椎体炎(せきついついたいえん)や脊髄硬膜外膿瘍(せきずいこうまくがいのうよう)といった、血流感染による病気の可能性があります。
1-1脊椎椎体炎
脊椎椎体炎(化膿性脊椎炎)は、細菌感染により椎間板や骨に炎症が起こる疾患で、高齢者に多くみられます。
1-2.脊髄硬膜外腫瘍
脊髄硬膜外膿瘍は、脊髄を囲む硬膜の外側に腫瘍ができ、脊髄を圧迫して腰部に痛みを引き起こす病気です。
脊髄硬膜外膿瘍や脊椎椎体炎は、針を用いた医療行為(点滴など)や鍼治療により起こることがあります。これは、針を血管に挿す際に、化膿を引き起こす菌が血中に入り込んでしまうことがあるためです。
海外では、麻薬を注射針で打つ行為が、上述の病気の原因となっていることもあります。
2.腰痛と直腸障害
頻尿や便秘、失禁など、排尿や排便がうまくコントロールできない場合、腰椎椎間板ヘルニアや腰椎圧迫骨折の可能性が考えられます。
2-1.腰椎椎間板ヘルニア
腰の骨(椎体)と骨の間に位置し、クッションの役割を果たしている椎間板が変形して飛び出し、脊髄(神経幹)を圧迫してしまう疾患です。
2-2.腰椎圧迫骨折
骨粗鬆症などにより骨密度が低下し、骨同士がぶつかり合って椎体が潰れてしまう骨折です。頻度は稀ですが、圧迫骨折した椎体が後方へと飛び出してしまい、脊髄の通り道である脊柱管(せきちゅうかん)の中へと侵入してしまうことがあります。
これにより排泄に関わる神経が圧迫され、膀胱直腸障害と呼ばれる様々な症状が生じるのです。
3.腰痛とサドル麻痺
「サドル麻痺」とは、その名の通り、自転車のサドルがあたる部分の麻痺症状を指します。具体的には、足の付け根部分の内側や、陰部・肛門周辺に麻痺が現れます。
サドル麻痺も、巨大なヘルニアや圧迫骨折により、神経が障害されることで生じる症状です。
4.危険な腰痛のレッドフラッグ
上記の3つ以外にも、もし痛みがひどくあるようでしたら注意したい症状がありますので下記にまとめて紹介いたします。
【腰痛の危険なレッドフラッグ】
- 転倒や転落、事故などによる外傷歴がある
- 長期間ステロイド治療を受けている
- 局所の猛烈な痛みがある
- 痛みがどんどん強くなっていく(進行性の腰痛)
- 「楽な姿勢」がなく、どのような姿勢をとっていても腰の痛みが続く
- 腹痛がある/腹部に触れるとドクンドクンと大きな脈動を感じる(腹部大動脈瘤の可能性)
まとめ
いかがだったでしょうか?たかが腰痛と思わずに病院にいき専門の先生に
まず診てもらうことが大切です。そして、早めに受診し早期発見することで
あなたの腰痛が救われるかもしれません。なんでも思ったらすぐ行動ですよ!
なにかご相談ありましたら下記LINEからお気軽にご連絡くださいね!