
部活のあとに「膝が痛い」と言う。膝のお皿の下あたりが出っぱってきて、そこを押すと痛がる。
「成長痛だから、そのうち治る」と言われて様子を見ている。
結論からお伝えします。様子を見るのは、確認したあとにしてください。
成長期の膝の痛みは、たしかに時間とともに落ち着くことが多いものです。ただし「落ち着くまでの過ごし方」で、その後がかなり変わります。そして、まれに別のことが隠れています。
「成長痛」という言葉が、判断を止めてしまいます

何が起きているのか
成長期は、骨が先に伸びます。筋肉は、あとから追いつきます。
この時期は太ももの前の筋肉が相対的に短い状態になります。その筋肉は、お皿を通って膝の下のすねの骨につながっています。
走る、跳ぶ、ボールを蹴る。そのたびに、まだ柔らかい膝の下の骨が引っぱられます。結果として、膝の下が出っぱって痛む。これが成長期にいちばん多い膝の痛みです。
「成長痛」とは少し違います
ここは分けて考えてください。
- いわゆる成長痛 … 夕方から夜に、脚全体がなんとなく痛む。場所がはっきりしない。翌朝には元気
- 膝の下が痛むもの … 押すと同じ場所が痛い。運動のあとに強くなる。出っぱりが触れる
「押すと同じ場所が痛い」なら、成長痛ではありません。場所がはっきりしているというのが、大きな違いです。
だから、まず整形外科で確認してください
理由は2つあります。
ひとつは、画像で骨の状態を確認できるから。成長期の骨には、大人にはない特有の構造があります。整骨院では画像で確かめられません。
もうひとつは、まれに別のことが隠れているから。頻度は高くありませんが、運動と関係なく痛む、夜に痛みで目が覚める、腫れているといった場合は、確認しておくべき理由がはっきりあります。
おうちで確かめられる3つのこと
受診の前に整理しておくと、話が早く進みます。
① どこを押すと痛いか、指1本で示せるか
お子さん自身に、指1本で「ここ」と示してもらってください。
膝のお皿の下、指2〜3本ぶんくらい下を示すことが多いです。場所がはっきりしているかどうかが、最初の手がかりです。
② うつ伏せで、かかとがお尻につくか
うつ伏せに寝てもらい、膝を曲げてかかとをお尻に近づけます。
太ももの前が硬いと、かかとがお尻に届きません。お尻が浮いてくる場合も同じです。左右で差がないかも見てください。
これは太ももの前の硬さを見るものです。硬いほど、膝の下が引っぱられます。
しゃがんだときにかかとが浮く場合は、足首も硬くなっています。ストレッチと筋トレの順番をまとめた記事に、確かめ方を書いています。
③ 身長が急に伸びていないか
ここは記録があれば確認してください。
身長が急に伸びた時期と、痛みが出た時期が重なっていませんか。重なっているなら、骨と筋肉の追いつきが背景にある可能性が高くなります。
この3つを受診時に伝えられると、話が早く進みます。
練習は止めるべきか
「完全に休む」か「続ける」かの二択ではありません
ここがいちばん悩まれるところだと思います。
医師から止めるよう言われている場合は、それに従ってください。そのうえで、多くの場合は「量と種類の調整」で対応できます。
- 痛みが出る動き … ジャンプ、ダッシュ、深くしゃがむ動き。ここを減らす
- 続けやすい動き … 軽いジョギング、上半身のトレーニング、ストレッチ
完全に休ませると、戻ったときに再発しやすくなります。体力も落ちますし、本人の気持ちの面でも負担になります。
判断の目安
翌日に痛みが残るかどうかで見てください。
練習した日に多少痛んでも、翌朝には落ち着いている。これなら量として許容範囲です。翌日も痛みが残るなら、量が多すぎます。
試合前の相談は早めに
大会が近いという相談は本当に多いです。直前になってからでは、できることが限られます。
「大会まであと何週間か」を最初に教えてください。そこから逆算して、どこまで練習し、どこで休むかを一緒に組み立てます。
おうちでできるケア
太ももの前をゆるめる(左右20秒)
立って壁に手をつき、片足首を持ってかかとをお尻に近づけます。膝が前に出ないように、太ももを後ろへ。
痛いところまで伸ばさないでください。お風呂上がりが最適です。
股関節の前をゆるめる(左右20秒)
片膝立ちになって、後ろ脚側の股関節を前へ押し出します。ここが硬いと、太ももの前も引っぱられます。
アイシングは運動の直後だけ
練習のあとに痛みが強い日は、15分ほど冷やしてください。タオルを1枚挟んで当てます。
毎日習慣的に冷やす必要はありません。痛みが強い日だけで十分です。
冷やす時間や当て方の詳しい手順は温めるか冷やすかをまとめた記事をご覧ください。
やってはいけない3つのこと
① 「成長痛だから」で確認しないまま続ける
この記事でいちばんお伝えしたいことです。押すと同じ場所が痛いなら、一度確認してください。
② 痛いところを強く押す・もむ
膝の下が出っぱっている部分を強く押さないでください。そこは今まさに引っぱられている場所です。
③ 痛みを我慢させて続けさせる
本人が「大丈夫」と言っても、翌日に痛みが残っているなら量が多すぎます。大会前ほど、ここの判断が難しくなります。迷ったらご相談ください。
すぐに医療機関を受診してほしいサイン
次のどれかに当てはまる場合は、その日のうちに医療機関を受診してください。
- 膝が明らかに腫れている、熱をもっている
- 運動と関係なく痛む
- 夜、痛みで目が覚める
- 発熱をともなう
- 体重をかけられない、歩けない
- ぶつけた、ひねったあとの痛み
- 膝以外にも痛むところがある
とくに「運動と関係なく痛む」「夜に目が覚める」は、この記事の枠にあてはめないでください。
どこに相談すべきか迷う方は整形外科と整骨院の役割の違いをまとめた記事をご覧ください。
まとめ
- 様子を見るのは、確認したあとにしてください
- 成長期は骨が先に伸び、筋肉があとから追いつきます。その途中で膝の下が引っぱられます
- 「押すと同じ場所が痛い」なら、いわゆる成長痛ではありません
- 確かめること … 指1本で示せるか/うつ伏せでかかとがお尻につくか/身長が急に伸びていないか
- 練習は完全に休むか続けるかの二択ではありません。量と種類の調整で対応できることが多いです
- 判断の目安は「翌日に痛みが残るか」
- 運動と関係なく痛む、夜に目が覚める場合は、その日のうちに医療機関へ
よくいただく質問
Q. 大会が近いのですが、それまで持たせる方法はありますか。
A. まず大会までの週数を教えてください。そこから逆算します。一般的には、痛みが出る動き(ジャンプ、ダッシュ、深くしゃがむ)を減らし、それ以外は続ける形を組みます。そのうえで、太ももの前と股関節の硬さを毎日ゆるめ、練習後に痛みが強い日だけ冷やす。この組み合わせで、大会まで持たせられることは多いです。ただし、翌日も痛みが残る状態が続く場合は、無理をさせないほうが結果的に早く戻れます。医師から練習を止めるよう言われている場合は、必ずそちらを優先してください。
Q. 本人は「痛くない」と言うのですが、動きがおかしい気がします。
A. その感覚は当たっていることが多いです。お子さんは、練習を休みたくない気持ちから「大丈夫」と言うことがあります。また、かばう動きは無意識に出るので、本人には自覚がないことも珍しくありません。見ていただきたいのは、走り出しの一歩目、階段を下りるとき、しゃがむときの3つです。ここで左右差が出ていれば、痛みがあると考えて差し支えありません。動画を撮っておいていただけると、受診のときにも役立ちます。
立川でお子さんの膝の痛みにお悩みの方へ
成長期の膝の痛みは、まず整形外科で確認していただくのが確実です。そのうえで「休めば治る」と言われた期間を、ただ待つだけにしないためのお手伝いをしています。
いきげん整骨院では、膝そのものより、太ももの前や股関節、足首の硬さを確認します。ここが変わると、練習に戻ったあとの再発の仕方が変わります。保護者の方だけのご相談でも構いません。
はじめてご相談いただく方の流れ
1いつ、どんなときに痛むかを伺います 競技、練習量、痛みが出るタイミング、身長の伸び方まで
2膝だけでなく全身を確認します 太もも前・股関節・足首の硬さ、しゃがめるかまで
3ご説明と、続けられるケアまで 練習を止める・戻すの判断材料もお伝えします
お名前と「子どもの膝の痛みについて」とだけお送りいただければ、こちらからご案内いたします。
当院は完全予約制です。
| 院名 | いきげん整骨院 |
|---|---|
| 住所 | 〒190-0011 東京都立川市高松町3-10-5 クリエ石川 |
| アクセス | JR立川駅から徒歩7分/多摩モノレール立川北駅から徒歩5分 |
| 受付時間 | 10:00〜13:00/16:00〜19:30 |
| 休診日 | 木曜日(終日)・土曜日午後・日曜日・祝日・子供の行事 |
| 電話番号 | 042-523-8823 |
※ 明らかな腫れ、曲げ伸ばしの途中で引っかかって動かなくなる、膝が急に崩れる、外から強い力が加わったあとの痛みがある場合は、当院より先に整形外科などの医療機関へご相談ください。
