
「膝が腫れぼったくて、正座ができない」
「病院で水を抜いてもらったけど、また溜まってきた」
立川のいきげん整骨院でも、膝に水が溜まった経験のある方からのご相談は少なくありません。そしてほぼ必ず、こう聞かれます。
「水って、一度抜くとクセになるんですよね?」
結論から言うと、それは誤解です。ただ、そう信じている方が本当に多い。そしてその誤解が原因で、抜いたほうがいい状況なのに我慢してしまう方がいます。
この記事では、
- そもそも膝の水とは何なのか
- なぜ溜まるのか
- 「抜くとクセになる」がなぜ誤解なのか
- 抜いたあと、どう過ごすか
- すぐに医療機関を受診してほしいサイン
- 溜まりにくい膝にするためのセルフケア
を、順番にお伝えします。立川で膝の痛みや腫れにお困りの方が、次の一歩を落ち着いて判断できるようになることを目指した内容です。

目次
- 1. そもそも「膝の水」とは何なのか
- 2. なぜ溜まるのか|考えられる背景
- 3. 「水を抜くとクセになる」は本当か
- 4. 膝に水が溜まっているときにやってはいけないこと
- 5. 溜まりにくい膝にするために
- 6. まとめ
- 7. よくいただく質問
1. そもそも「膝の水」とは何なのか
もともと、膝の中には少しだけ水がある
「水が溜まる」と聞くと、体の外から水分が入り込んだようなイメージを持たれるかもしれません。実際は違います。
膝の関節は関節包という袋で包まれていて、その内側には関節液という液体がもともと入っています。量はごくわずかで、役割は2つ。関節の潤滑油として滑らかに動かすことと、軟骨に栄養を届けることです。
つまり、膝の水は異物ではありません。もとからあるものが、増えすぎている状態です。
増えるのは「炎症が起きているから」
では、なぜ増えるのか。
関節の中で炎症が起きると、関節液をつくる膜(滑膜)が刺激されて、液体の産生量が増えます。行き場のない液体が関節の中に溜まり、膝が腫れて、内側から張ったような感じになる。これが「水が溜まった」状態です。
ここが今日いちばん大事なところなのですが、水が溜まっていること自体は、原因ではなく結果です。
火事でいえば、水は煙のようなものです。煙を追い払っても、火が消えていなければまた出てきます。では何が火なのか。それが次の章の話です。
2. なぜ溜まるのか|考えられる背景

膝の中で炎症が起きる理由は、ひとつではありません。外から見ただけで断定できるものでもないので、ここでは「どういう可能性があるか」を整理します。
中高年で、ゆっくり腫れてきた場合
思い当たるケガがないのに、数日から数週間かけてじわじわ腫れてきた。曲げ伸ばしで痛い。階段や立ち上がりがつらい。
この場合、関節のクッションがすり減っていくことに伴う炎症が背景にあることが多いです。50代以降の方で、内側が痛むタイプの方によく見られます。すでに診断を受けている方は、『変形性膝関節症』と診断されたけど手術はしたくない方へもあわせてご覧ください。
ひねった・ぶつけた直後に腫れた場合
スポーツや転倒で膝をひねって、その日のうちに急に腫れてきた。
このときは、関節の中の組織を傷めている可能性を考える必要があります。半月板や靭帯といった、画像で確認しないと分からない部分の話になります。受傷直後の急な腫れは、整骨院より先に整形外科で確認してください。
熱をともなって腫れた場合
膝が赤く腫れて、触ると熱い。しかも発熱している。動かせないほど痛む。
この場合は、感染や結晶性の関節炎(痛風・偽痛風)など、急いで対応が必要な状態の可能性があります。様子を見ずに、その日のうちに医療機関を受診してください。頻度としては多くありませんが、対応が遅れると影響が大きい種類の問題です。
3. 「水を抜くとクセになる」は本当か
抜いたから溜まるのではありません
これがこの記事でいちばんお伝えしたかったことです。
抜いたことが原因で、また溜まるようになるわけではありません。
また溜まるのは、炎症を起こしている元の状態が、まだ続いているからです。第1章の火事の例でいえば、煙を払っても火が消えていなければ、また煙が出てくる。それだけの話です。
「クセになる」という言い方が広まってしまったのは、抜いた人ほど繰り返し溜まりやすい状態にあったからだと考えられます。順番が逆に伝わってしまったわけです。同じような誤解は注射についてもよく聞かれるので、気になる方はヒアルロン酸注射とのつき合い方についての記事もご覧ください。
抜くことには2つの意味がある
医療機関で関節穿刺(水を抜くこと)をするのには、理由があります。
- 症状をやわらげる … 溜まった液体で関節の中の圧が上がると、張り感が強くなり、曲げ伸ばしの範囲も狭くなります。抜くとその場で楽になることが多いです
- 原因の手がかりを得る … 抜いた液体の色や濁り具合を調べることで、炎症の種類の見当をつけられます。これは抜かないと分からない情報です
つまり、抜くこと自体は悪いことではありません。判断は医師が行うものなので、当院から「抜いたほうがいい/やめたほうがいい」と申し上げることはありませんが、「クセになるから」という理由だけで受診をためらうのは、もったいないと思っています。
現場で膝のご相談を長くうかがってきて感じるのは、この誤解を持ったまま何ヶ月も我慢してしまう方が、本当に多いということです。だから当院では、まずここの説明に時間を使っています。
4. 膝に水が溜まっているときにやってはいけないこと
1.腫れているのに、無理に深く曲げる
正座、深いしゃがみ込み、和式トイレ。関節の中の圧が上がっている状態でさらに深く曲げると、張り感も痛みも強くなります。腫れが引くまでは、深く曲げる動作を意識的に減らしてください。
2.強く揉む・ほぐそうとする
「溜まった水を散らそう」として強くマッサージするのは、逆効果になることがあります。炎症が起きている場所への強い刺激は、症状を長引かせる方向に働きます。
3.熱をもっているのに長風呂で温める
赤みや熱感がある時期の長風呂は避けてください。この段階では、シャワーで済ませるほうが無難です。腫れが落ち着いてこわばりが主体になってきたら、温めに切り替えて構いません。
4.腫れたまま歩き続けて様子を見る
痛みが軽いと、つい普段どおり動いてしまいます。ただ、腫れている膝をかばう歩き方が続くと、反対の膝や腰にまで負担が広がっていきます。「痛くないから大丈夫」ではなく、腫れているかどうかで判断してください。
どれもよくあることです。当てはまっても落ち込まないでください。今日から変えれば間に合います。
5. 溜まりにくい膝にするために
腫れが強い時期を過ぎて、日常生活が落ち着いてきたら、ここからが本番です。

ケア1:太ももの前を、動かさずに働かせる
腫れているときに膝を大きく曲げ伸ばしするのは避けたい。でも、太ももの前の筋肉は落としたくない。この2つを両立させるのが、関節を動かさずに筋肉だけ働かせる方法です。
仰向けか長座で、膝の下に丸めたタオルを入れます。そのタオルを膝の裏で押しつぶすように、5秒力を入れて、抜く。これを10回。膝の角度はほとんど変わらないので、腫れている時期でも取り組みやすい形です。
太ももの前は、膝を安定させる中心の筋肉です。ここが働くと、関節にかかる負担のかかり方が変わってきます。
ケア2:深く曲げる場面を、生活から減らす
床に座る生活を、椅子とテーブルの生活に寄せる。低いソファを避ける。和式より洋式を選ぶ。
地味な話に聞こえますが、深く曲げる回数そのものを減らすことが、いちばん確実に負担を減らします。正座やしゃがみ込みがつらい理由については、「膝が硬い」のは関節だけの問題なのかを解説した記事で詳しく触れています。
ケア3:体重1kgの意味を知っておく
歩行時、膝には体重の数倍の力がかかります。つまり体重が1kg減れば、膝にかかる力は数kg分減る計算になります。
急激な減量をすすめているのではありません。ただ、「1kgでもそれだけの意味がある」と知っていると、日々の選択が変わってきます。
立川のいきげん整骨院でお伝えしていること

当院では、腫れが落ち着いてきた段階で、なぜその膝に負担が集中する使い方になっているのかを一緒に整理します。膝だけでなく、股関節や足首の動き、歩き方のクセまで含めて確認していきます。階段や立ち上がりでの痛みが気になる方は、階段がつらい原因と受診の目安をまとめた記事もあわせてどうぞ。
水が溜まっている状態そのものへの処置は医療機関の領域です。当院がお役に立てるのは、その手前と、その後の部分だとお考えください。
6. まとめ
- 膝の水は異物ではなく、もともとある関節液が炎症で増えすぎた状態
- 水が溜まっているのは原因ではなく結果。火事でいう煙にあたる
- 背景はひとつではない。中高年のゆっくりした腫れ、ケガの直後の腫れ、熱をともなう腫れで、考えることが変わる
- 発熱をともなう腫れ、ケガの直後の急な腫れは、その日のうちに医療機関へ
- 「抜くとクセになる」は誤解。また溜まるのは、炎症を起こす状態が続いているから
- 抜くことには「楽になる」「原因の手がかりが得られる」という2つの意味がある
- 腫れているときは、深く曲げない・強く揉まない・長風呂をしない
- 落ち着いてきたら、膝の下のタオルを押しつぶす運動と、深く曲げる場面を減らす工夫を
- 立川で膝の腫れを繰り返している方は、腫れが引いたあとの見直しが要になります
よくいただく質問
Q. 膝に水が溜まっているのですが、整骨院でも診てもらえますか?
A. 水を抜く処置は医療機関で行うものですので、腫れが強い時期はまず整形外科をおすすめしています。当院がお役に立てるのは、その手前(なぜ負担が集中しているかの整理)と、腫れが落ち着いたあと(繰り返さない体づくり)の部分です。判断に迷う段階でのご相談も歓迎します。
Q. 膝の水は一度抜くとクセになりますか?
A. 誤解です。抜いたことが原因で溜まりやすくなるわけではありません。また溜まるのは、炎症を起こしている元の状態が続いているためです。「クセになるから」という理由だけで受診をためらうのはもったいないので、まずは状態を確認してもらうことをおすすめします。
立川で膝の腫れを繰り返している方へ
水が溜まっている状態そのものへの処置は、医療機関の領域です。当院がお役に立てるのは、その手前(なぜその膝に負担が集中しているのかの整理)と、腫れが落ち着いたあと(繰り返さない体づくり)の部分です。
「病院で水を抜いてもらったけれど、この先どうすればいいのか分からない」という段階でのご相談を、いちばん多くいただいています。
はじめてご相談いただく方の流れ
1今の状態と経緯をうかがいます いつから腫れたか、これまで何回繰り返しているか
2膝だけでなく全身を確認します 股関節・足首の動き、歩き方のクセ、生活の中の姿勢まで
3ご説明と、続けられるケアまで なぜ負担が集中しているのかをお伝えし、ご自宅でのケアに落とします
お名前と「膝の腫れについて」とだけお送りいただければ、こちらからご案内いたします。
当院は完全予約制です。
| 院名 | いきげん整骨院 |
|---|---|
| 住所 | 〒190-0011 東京都立川市高松町3-10-5 クリエ石川 |
| アクセス | JR立川駅から徒歩7分/多摩モノレール立川北駅から徒歩5分 |
| 受付時間 | 10:00〜13:00/16:00〜19:30 |
| 休診日 | 木曜日(終日)・土曜日午後・日曜日・祝日・子供の行事 |
| 電話番号 | 042-523-8823 |
※ 発熱をともなう腫れ、赤みと強い熱感がある腫れ、転倒やひねった直後の急な腫れは、当院より先に整形外科などの医療機関へご相談ください。
