

健康診断や整形外科のレントゲンで、「首のカーブがなくなっていますね」と言われた。
ストレートネック、と呼ばれる状態です。名前は聞いたことがあっても、それで何が困るのか、どうすればいいのかまでは説明されないまま終わることが多いと思います。
東京都立川市高松町のいきげん整骨院です。このページでは、ストレートネックについて整骨院の立場でお伝えできることを書きます。
目次
- ストレートネックとは、首のカーブが減った状態のことです
- 「スマホのせい」だけではありません
- 自分で確かめる方法|壁に立つだけ
- 首だけを見ても、変わらないことがあります
- 当院がしていること
- 家でできる3つのこと
- やってはいけない3つのこと
- 先に医療機関へ行っていただきたい場合
- まとめ
- よくいただく質問
ストレートネックとは、首のカーブが減った状態のことです
首の骨は7つあって、本来はゆるく前に反った形をしています。このカーブが頭の重さを分散させるクッションになっています。
ストレートネックは、このカーブが減って、まっすぐに近づいた状態を指します。
カーブが減ると、何が変わるのか
頭は、だいたい5〜6kgあります。ボウリングの球くらいです。カーブがあるときは、その重さが背骨の並び全体に散ります。カーブが減ると、散らずに首の後ろの筋肉が受け持つことになります。夕方に首の付け根が張ってくるのは、このためです。
ただし、ここは正直に書きます
ストレートネックがある方が全員つらいわけではありません。レントゲンでまっすぐでも、何ともない方はいます。逆に、カーブがあっても首が張る方もいます。画像の形と、つらさは、きれいには一致しません。「まっすぐだから痛いのだ」と決めてしまわないほうが、原因を見つけやすくなります。
「スマホのせい」だけではありません
ストレートネックというと、必ずスマホの話が出てきます。確かに、下を向く時間は関係します。ただ、スマホを見る時間を減らしても変わらない方がいます。
首は、背中の上に乗っています
背中が丸まると、肩は前に出ます。肩が前に出ると、その上に乗っている頭は前に落ちないように、あごを前へ突き出して釣り合いを取ります。
このとき、首だけを見れば「あごが前に出ている」状態です。けれど、そうさせているのは背中です。
ですから、首のストレッチだけを何ヶ月も続けても変わらないことがあります。猫背は気をつけで直る?壁1枚でできるタイプ別チェックに、背中側のタイプ分けを書いています。
骨盤の傾きまで戻ることもあります
椅子に浅く腰かけて、背もたれに寄りかかる。この座り方だと骨盤が後ろに倒れ、背中が丸まり、結果として首が前に出ます。骨盤の歪みが腰痛の原因って本当?もあわせてご覧ください。
自分で確かめる方法|壁に立つだけ

壁を背にして立ちます。かかと・お尻・背中を壁につけてください。そのまま、力を抜きます。
確かめるのは1点だけです
後頭部が、自然に壁についているかどうか。それだけを見ます。
あごを引いたり、頭を押しつけたりせず、立ったときのままで判断してください。ついていれば、今のところ大きく前には出ていません。
離れている場合、その離れ具合が指1本分か、こぶし1つ分かを覚えておいてください。1ヶ月後にもう一度測ると、変わったかどうかが分かります。
測るときのコツ
ご家族に、横から写真を撮ってもらうのがいちばん確実です。自分の感覚は、その日の調子で変わります。写真なら変わりません。
首だけを見ても、変わらないことがあります
首が張るからといって、首だけをほぐす。よくある流れですが、これだとその日は軽くなって、翌日また戻るということが起こります。
首の筋肉は、背中の筋肉と続いています。背中側が硬いまま首だけをゆるめても、首は引っぱられ続けます。
もみほぐしと整体の役割の違いについては、肩こりは整体とマッサージどっちがいい?に書いています。
当院がしていること
当院は、首をひねって鳴らすようなことはしません。背骨をゆっくり揺らします。首だけでなく、背中と骨盤まで含めて動きを確かめます。
首は、動く範囲が狭いわりに大事な神経が通っている場所です。だから当院では首に強い操作を加えません。
揺らすという方法については背骨を揺らすと体に何が起きるのか、ボキボキが不安な方はボキボキされるのが怖い方へをご覧ください。
家でできる3つのこと

① あごを引くのではなく、後頭部を後ろへ

「あごを引きましょう」と言われると、多くの方はうつむきます。それでは首の前側がつぶれるだけです。
そうではなく、後頭部を、まっすぐ後ろへ平行移動させるイメージで動かしてください。目線の高さは変えません。二重あごになる感じが出れば合っています。3秒を5回。
② 画面の高さを、目の高さまで上げる
ノートパソコンを机に直置きすると、画面は必ず目より下にきます。本を数冊はさんで高さを上げ、外付けのキーボードを使う。これがいちばん効きます。
姿勢を意識し続けるのは無理です。意識しなくても下を向かずに済む配置に変えるほうが、続きます。
③ 1時間に1回、上を見る
椅子に座ったまま、天井を3秒だけ見上げます。勢いをつけない、痛みが出るところまで反らさない。この2つだけ守ってください。
首を動かす回数を増やすことが目的です。深く動かす必要はありません。
やってはいけない3つのこと
① 首を勢いよく回す、鳴らす
ポキッと鳴ると、その瞬間は軽くなった気がします。ただ、鳴らして得られるのはその場の感覚だけで、カーブが戻るわけではありません。首は繰り返し鳴らさないでください。
② 高い枕で「矯正」しようとする
「この枕でストレートネックが治る」という言い方を見かけますが、寝ている間の7時間で日中の姿勢を打ち消すのは難しいです。枕は、今の首に合うものを選べば十分です。
③ 腕のしびれを、首のこりとして扱い続ける
首から肩、腕にかけてしびれがある場合は、こりとは別に考える必要があります。まず整形外科でご相談ください。整骨院では画像で確かめられません。
先に医療機関へ行っていただきたい場合
次に当てはまるときは、当院より先に整形外科を受診してください。
- 転んだ、しりもちをついたあとから痛みが出た
- 安静にしていても痛い。夜、痛みで目が覚める
- 発熱をともなっている
- 体重が急に減った。がんの治療を受けたことがある
- 両足にしびれや、力の入りにくさがある
- 尿が出にくいなど、排尿の変化がある
迷ったときは整形外科と整骨院どちらに行くかの選び方をご覧ください。
よくいただく質問
Q. ストレートネックは、元のカーブに戻りますか。
A. 戻るかどうかをお約束することはできません。当院がお伝えできるのは、首と背中の動く範囲や、壁に立ったときの後頭部の位置が変わることがある、というところまでです。
Q. レントゲンでまっすぐと言われましたが、痛みはありません。放っておいていいですか。
A. 症状がなければ、急いで何かをする必要はありません。ただ、座り方と画面の高さだけは見直しておくと、今後が違ってきます。
Q. 枕は買い替えたほうがいいですか。
A. 買い替える前に、今の枕であお向けになったとき、あごが上がっていないかを確かめてください。あごが上がるなら高すぎます。タオルで調整できることもあります。
Q. 何回くらいで変わりますか。
A. 方によって違うので、回数を先にお約束することはしていません。まず壁に立って、後頭部と壁の離れ具合を測っておいてください。比べる基準があると判断しやすくなります。
Q. 頭痛もあります。関係ありますか。
A. 首の後ろの張りと一緒に出ることはあります。ただし、頭痛には別の原因もあります。今までと違う強さの頭痛や、吐き気をともなう場合は、先に医療機関へ行ってください。
Q. 整形外科と整骨院、どちらに行けばいいですか。
A. しびれ・力が入りにくい・転んだあと、のいずれかがあれば整形外科です。判断に迷う場合は整形外科と整骨院どちらに行くかの選び方もご覧ください。
まとめ
- ストレートネックは、首のカーブが減った状態のこと
- カーブが減ると、頭の重さを首の後ろが受け持つことになる
- ただし、まっすぐでも何ともない方はいる。画像とつらさは一致しない
- 首を前に出させているのは、背中と骨盤であることが多い
- 壁に立って、後頭部がつくかどうかを測っておく
- 首を鳴らさない。腕にしびれがあるときは、まず整形外科へ
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