

産後に腰やお尻のあたりが痛くて、ベルトを買おうと調べてみたら「骨盤ベルト」と「腰痛ベルト」の両方が出てきた。
見た目は似ているのに、値段も形もばらばら。どちらを選べばいいのか分からない。
この2つは支える場所も、目的も、巻く位置も違います。そして選び間違えると、効かないだけでなく負担が増えることもあります。
この記事では、違いと選び方、巻く位置と使う期間を、立川の整骨院の立場からまとめました。
骨盤ベルトと腰痛ベルトは、支える場所が違います

骨盤ベルト|骨盤そのものを締める
幅が細く(だいたい5〜10cmほど)、骨盤を輪のように締めるものです。
巻く位置は腰ではなく、お尻の出っぱりの上あたり。産後、開いた骨盤まわりを安定させる目的で使います。
腰痛ベルト|腰全体を支える
幅が広く(15〜20cmほど)、お腹と腰をまとめて支えるものです。コルセットと呼ばれるものもこちらです。
巻く位置はおへその高さ、腰全体。ぎっくり腰や慢性的な腰痛のときに使います。
使い方は腰痛でMRI検査が必要になるケースをまとめた記事とあわせて考えると整理しやすいです。
並べると、こうなります
| 骨盤ベルト | 腰痛ベルト | |
|---|---|---|
| 幅 | 細い(5〜10cm) | 広い(15〜20cm) |
| 巻く位置 | お尻の出っぱりの上 | おへその高さ、腰全体 |
| 支えるもの | 骨盤まわり | 腰全体とお腹 |
| 主な場面 | 産後、骨盤まわりの不安定さ | ぎっくり腰、腰全体の痛み |
産後、どちらを選べばいいのか
痛む場所で決めてください
- お尻の割れ目の少し上、左右どちらかがピンポイントで痛い … 骨盤ベルト
- 足の付け根、恥骨のあたりが痛い … 骨盤ベルト
- 腰全体が重い、抱っこで腰がつらい … 腰痛ベルト
- 寝返りや起き上がりで骨盤がグラつく感じ … 骨盤ベルト
産後に多いのは骨盤ベルトが合うケースです。妊娠中から産後にかけて骨盤まわりの靭帯がゆるむため、そこを支えると楽になる方が多くいらっしゃいます。
巻く位置がずれていると、効きません
骨盤ベルトでいちばん多い間違いが「上げすぎ」です。腰の高さに巻いてしまうと、骨盤を締められません。
正しい位置はお尻の出っぱり(大転子)の上あたり。おへそより、かなり下だと思ってください。「思っているより下」が合言葉です。
締め具合は、指が1本入るくらい。きつく締めるほど効くわけではありません。
迷ったら、持ってきてください
すでにお持ちのベルトがあれば、そのままお持ちください。実際に巻いていただいて、位置が合っているかをその場で確認します。買い直しをおすすめすることは、あまりありません。
いつまで使うのか
期限を決めてください
骨盤ベルトは、産後すぐから使えます。ただし「ずっとつけていれば骨盤が締まる」というものではありません。
目安として、産後2〜3か月を一区切りにして、一度外して過ごす日を作ってみてください。外しても平気なら、使う日を減らしていける段階です。
つけっぱなしは避けてください
家で座っているとき、寝ているときは外して構いません。寝るときは血のめぐりを妨げるので、基本的に外してください。
つけている間だけ楽で、外すと不安という状態が続くと、外せなくなっていきます。問題は道具ではなく、期間を決めていないことです。
この考え方は膝も同じで、膝サポーターの使い方をまとめた記事にも詳しく書いています。
やってはいけない3つのこと
① 腰の高さに巻く
骨盤ベルトを腰に巻くと、骨盤を締められないうえ、お腹を圧迫します。「思っているより下」を意識してください。
② きつく締めれば効くと思う
締めすぎると血のめぐりが落ち、外したあとにかえって重くなります。指が1本入る締め具合を守ってください。
③ 痛いのに抱っこの姿勢を変えない
現場での実感ですが、ベルトより先に見直すべきなのが抱っこの姿勢であることが多いです。
片側の腰に乗せる、反り腰で支える。この2つは腰への負担が大きく、毎日何十回も繰り返されます。ベルトはその負担を減らしてはくれません。
反り腰かどうかが気になる方は反り腰と猫背の見分け方をまとめた記事で確認できます。壁を使って1分でチェックできます。
すぐに医療機関を受診してほしいサイン
次のどれかに当てはまる場合は、ベルトで様子を見ずに、その日のうちに医療機関を受診してください。
- おしっこが出にくい、または漏れてしまう
- 両脚にしびれがある
- つま先が上がらない、足に力が入らない
- 発熱をともなう腰の痛み
- じっとしていても激しく痛む、夜に痛みで目が覚める
- 出血や、いつもと違うおりものをともなう
産後は体の回復期でもあります。気になることがあれば、まず産婦人科でご相談ください。
まとめ
- 骨盤ベルトは細くて、お尻の出っぱりの上。腰痛ベルトは広くて、おへその高さ
- 産後に多いのは骨盤ベルトが合うケースです
- 選び方は痛む場所で。お尻の上や恥骨なら骨盤ベルト、腰全体が重いなら腰痛ベルト
- いちばん多い間違いは「上げすぎ」。「思っているより下」を意識してください
- 締め具合は指が1本入るくらい。きつくするほど効くわけではありません
- 産後2〜3か月を一区切りにして、外して過ごす日を作ってみてください
- ベルトより先に、抱っこの姿勢を見直したほうが効くことがよくあります
よくいただく質問
Q. 妊娠中に使っていた骨盤ベルトを、産後もそのまま使っていいですか。
A. 商品によって異なります。妊娠中用は、大きくなったお腹を下から支える形になっているものが多く、産後に必要な「骨盤を輪のように締める」働きとは目的が違う場合があります。お手持ちのものが産後にも使えるかどうかは、実物を見せていただければその場でお伝えできます。買い直しが必要ないことも多いので、まずはお持ちください。
Q. 骨盤ベルトを使えば、開いた骨盤は元に戻りますか。
A. 「ベルトを巻けば締まる」という表現をよく見かけますが、正確ではありません。ベルトの役割は、ゆるんでいる時期に骨盤まわりを安定させて、動きやすくすることです。骨の位置そのものを動かす道具ではありません。ただ、安定して動きやすくなることで、日常の負担が減り、結果として楽になる方は多くいらっしゃいます。過度な期待をせず、つらい時期の支えとして使っていただくのがちょうどよい距離感です。
立川で産後の腰の痛みにお悩みの方へ

ベルトは、つらい時期を乗り切るための道具としてとても優秀です。ただ骨盤ベルトと腰痛ベルトは、支える場所も目的も違います。選び間違えると、効かないだけでなく負担が増えることもあります。
いきげん整骨院では、今お使いのベルトを実際に巻いていただいて、位置が合っているかを確認します。買い直しをおすすめすることは、あまりありません。お手持ちのものをそのままお持ちください。
はじめてご相談いただく方の流れ
1いつ、どんなときにつらいかを伺います 産後の経過、痛む場所、ベルトを外したときの違いまで
2腰だけでなく全身を確認します 股関節・足首の動き、抱っこの姿勢や立ち方のクセまで
3ご説明と、外していける形まで 巻く位置を実際に合わせ、いつまで使うかもお伝えします
お名前と「産後の腰の痛みについて」とだけお送りいただければ、こちらからご案内いたします。
当院は完全予約制です。
| 院名 | いきげん整骨院 |
|---|---|
| 住所 | 〒190-0011 東京都立川市高松町3-10-5 クリエ石川 |
| アクセス | JR立川駅から徒歩7分/多摩モノレール立川北駅から徒歩5分 |
| 受付時間 | 10:00〜13:00/16:00〜19:30 |
| 休診日 | 木曜日(終日)・土曜日午後・日曜日・祝日・子供の行事 |
| 電話番号 | 042-523-8823 |
※ 脚のしびれ、つま先が上がらない、排尿の異常をともなう場合は、当院より先に整形外科などの医療機関へご相談ください。
