
腰痛の記事を読むと、よく出てくるのが「靴を見直しましょう」という話です。
ただ、そう言われても何をどう見ればいいのか分かりません。買い替えたほうがいいのかも判断できない。
この記事では、まず今日、玄関で靴を裏返すところから始められるようにまとめました。買い替えなくても変えられることが3つあります。
先にお伝えしておくと、靴は腰痛の原因そのものではありません。ただ、ここが合っていないと、他をどれだけ整えても戻りやすくなります。
まず、靴を裏返してください

見るのは、かかとの減り方だけで十分です
よく履く靴を2足、裏返して並べてください。見るのはかかとの部分だけです。
- かかとの外側が減っている … ほとんどの方がここです。着地は外側から入るのが自然なので、それ自体は問題ありません
- かかとの内側が減っている … 着地のあと、内側に体重が流れています
- つま先側がよく減っている … 前重心。反り腰の方に多く見られます
大事なのは、減り方より「左右差」です
ここがいちばんのポイントです。
左右で減り方が違えば、体重の乗せ方に偏りがあるということです。片方だけ早く減る、減る場所が左右で違う。どちらも手がかりになります。
1日何千歩も歩くので、わずかな偏りでも積み重なります。そして靴底は、その積み重ねをそのまま記録してくれています。
自分の姿勢がどちらのタイプか気になる方は反り腰と猫背の見分け方をまとめた記事もご覧ください。靴の減り方と合わせて見ると、答えが揃いやすくなります。
減りすぎた靴は、それ自体が不利です
かかとがすり減った靴は、クッションが効かなくなっています。
着地の衝撃が吸収されないまま、膝と腰へ届きます。ここは買い替えたほうが早いです。目安として、かかとの角が丸くなって斜めに削れていたら、替え時です。
買い替えずに変えられる3つのこと
① ひもを、毎回結び直す
いちばん見落とされているところです。
ひもを結んだまま脱ぎ履きしていると、靴の中で足が前後に動きます。すると、足が靴の中で滑らないように余計な力が入り、それが脚から腰まで届きます。
ひもは、履くたびに結び直してください。とくに甲の部分をしっかり締めると、足が前に滑らなくなります。
面倒に感じるかもしれませんが、これは費用ゼロで、今日からできます。
② かかとを、履く前にトントンする
靴を履いたら、かかとを床に軽く2回トントンと打ちつけてからひもを結んでください。
足のかかとが靴のかかとの正しい位置に収まります。これだけで、靴の中での足の位置が安定します。
③ 1日の中で、履き替える
同じ靴を朝から晩まで履き続けると、同じ場所に同じ負担がかかり続けます。
職場で履き替えられるなら、それがいちばんです。難しければ、靴を2足以上で回してください。毎日同じ靴を履かないだけで、減り方が変わります。
靴は一晩では乾きません。2足を交互に履くほうが、靴そのものも長持ちします。
買うときに見るところ
かかとを、指で押してみてください
靴選びで見るべきところは、実はそこまで多くありません。
かかとの部分を外から指で押して、簡単にへこむかどうか。ぐにゃりと潰れる靴は、かかとを支えられません。
しっかりした硬さがあるものを選んでください。
「柔らかい=腰にいい」ではありません
ここは誤解が多いところです。
柔らかすぎる靴は、足元が不安定になります。すると、それを支えるために別のところが働きます。ふわふわして気持ちよくても、腰にとって良いとは限りません。
夕方に試してください
足は1日の中でむくみます。朝に合わせた靴は、夕方にきつくなります。
買うなら夕方以降。そして必ず両足とも履いて、歩いてから決めてください。左右で足の大きさが違う方は少なくありません。
やってはいけない3つのこと
① ひもを結んだまま、脱ぎ履きする
先ほども書きましたが、これがいちばん多い使い方の間違いです。ひもが締まっていない靴は、足を支えられません。
② かかとを踏んで履く
かかとを踏むと、靴のかかとの部分が潰れて二度と戻りません。その靴は、以後ずっと足を支えられなくなります。
③ 靴だけで腰痛が治ると思う
靴は原因そのものではありません。いい靴に替えても、股関節や足首が動かなければ、負担のかかり方は変わりません。
2週間たっても変わらない場合は腰痛が2週間変わらないときに見直す5つのことをご覧ください。靴以外に見落としているものがあるかもしれません。
すぐに医療機関を受診してほしいサイン
次のどれかに当てはまる場合は、靴を見直す前に、その日のうちに医療機関を受診してください。
- おしっこが出にくい、または漏れてしまう
- 両脚にしびれがある
- つま先が上がらない、足に力が入らない
- じっとしていても激しく痛む、夜に痛みで目が覚める
- 発熱をともなう腰の痛み
- 転倒や事故のあとに強く痛む
どこに相談すべきか迷う方は整形外科と整骨院の役割の違いをまとめた記事をご覧ください。
まとめ
- まず玄関で靴を裏返してください。見るのはかかとの減り方だけで十分です
- 大事なのは減り方そのものより「左右差」です。体重の乗せ方の偏りが記録されています
- かかとの角が丸く斜めに削れていたら、買い替え時です。クッションが効いていません
- 買い替えずにできる3つ … ひもを毎回結び直す/履く前にかかとをトントン/2足以上で回す
- 買うときはかかとを指で押して、硬さがあるものを。柔らかい=腰にいい、ではありません
- 試すのは夕方以降。両足とも履いて、歩いてから決めてください
- やらない … ひもを結んだまま脱ぎ履き/かかとを踏む/靴だけで治ると思う
よくいただく質問
Q. インソール(中敷き)は入れたほうがいいですか。
A. 市販のインソールで楽になる方はいらっしゃいます。とくにクッション性を足す目的であれば、試してみる価値はあります。ただし、アーチを持ち上げるタイプは合う合わないがはっきり分かれます。足の形に合っていないと、かえって別のところに負担が移ることがあるためです。順番としては、この記事の3つ(ひも・かかと・履き替え)を先に試してください。それで足りなければ、お持ちの靴とインソールを一緒にお持ちいただければ、実際に履いていただいて確認します。
Q. 仕事で革靴やパンプスを履かないといけません。どうすればいいですか。
A. 条件が決まっているなら、その中でできることを探しましょう。まず「通勤は歩きやすい靴、職場で履き替える」が可能かどうかを検討してみてください。これができれば、1日の中で最も歩く時間を歩きやすい靴で過ごせます。難しい場合は、ヒールの高さを少し下げる、かかとがしっかりしたものを選ぶ、同じものを毎日履かずに回す。この3つで変わります。職場の条件を教えていただければ、その範囲でできる形を一緒に考えます。
立川で腰痛の手当てにお悩みの方へ
靴は、腰痛の原因そのものではありません。ただ1日何千歩ぶんの衝撃が通る場所なので、ここが合っていないと、他をどれだけ整えても戻りやすくなります。
いきげん整骨院では、よく履いている靴をお持ちいただければ、その場で一緒に見ます。減り方の左右差から、体重の乗せ方の偏りが見えることがよくあります。買い替えをすすめることは、あまりありません。
はじめてご相談いただく方の流れ
1靴と歩く量を伺います 通勤や仕事で1日どのくらい歩くか、床の種類まで
2腰だけでなく全身を確認します 股関節・足首の動き、実際の歩き方や立ち方まで
3ご説明と、今日からの形まで 履き方と、靴以外で変えられるところをお伝えします
お名前と「腰痛の手当てについて」とだけお送りいただければ、こちらからご案内いたします。
当院は完全予約制です。
| 院名 | いきげん整骨院 |
|---|---|
| 住所 | 〒190-0011 東京都立川市高松町3-10-5 クリエ石川 |
| アクセス | JR立川駅から徒歩7分/多摩モノレール立川北駅から徒歩5分 |
| 受付時間 | 10:00〜13:00/16:00〜19:30 |
| 休診日 | 木曜日(終日)・土曜日午後・日曜日・祝日・子供の行事 |
| 電話番号 | 042-523-8823 |
※ 脚のしびれ、つま先が上がらない、排尿の異常をともなう場合は、当院より先に整形外科などの医療機関へご相談ください。
