
痛いのは腰なのか、背中なのか。自分でもはっきりしない。
この2つは近い場所なので混同されやすいのですが、数センチの違いで、考えることがかなり変わります。
そしてもうひとつ、お伝えしておきたいことがあります。背中の痛みは、体の中の状態が関わっている場合があります。腰痛より慎重に見るべき理由が、はっきりあります。
まず、境目はどこか

肋骨の下の縁が目安です
手を脇腹に当てて下へなぞっていくと、肋骨の一番下の縁に触れます。ここが目安です。
- 肋骨の縁より下 … 腰の範囲
- 肋骨の縁より上、肩甲骨のあたりまで … 背中の範囲
ご自身で分かりにくければ、家族に指1本で「ここ」と示してもらうのが確実です。
腰の痛み|動きで変わることが多い
腰の痛みは、前かがみになると変わる、反ると変わる、座ると楽になるといったように、姿勢や動作で変化することが多いのが特徴です。
支えている構造にかかる負担が変わるので、それに応じて痛みも変わります。
背中の痛み|動きで変わらないことがある
一方で背中の痛みには、姿勢を変えても痛みがほとんど変わらないタイプがあります。
ここが重要な分かれ目です。動きで変わらない痛みは、体を支える構造以外のところから来ている可能性があります。
もちろん、背中の痛みの多くは筋肉の張りや姿勢によるものです。デスクワークや同じ姿勢が続いたあとに出るものは、動かすと変わります。問題は「変わらない」場合です。
切り分けるための3つの質問
① 体を動かすと、痛みは変わりますか
いちばん大事な質問です。
前かがみ、後ろへ反る、体をひねる。どれかで痛みが強くなったり弱くなったりしますか。
- 変わる … 体を支える構造が関わっている可能性が高い。整骨院の範囲に入ることが多いです
- まったく変わらない … まず医療機関で確認してください
② 押すと、その場所が痛みますか
家族に、痛むあたりを軽く押してもらってください。
- 押すと痛い場所がはっきりある … 筋肉や関節が関わっている可能性
- 押しても変わらない、奥のほうが痛い感じ … 確認が必要です
③ 食事・呼吸・時間帯との関係はありますか
ここは、腰痛では聞かない質問です。
- 食後に強くなる、空腹時に強くなる
- 深く息を吸うと痛む
- 決まった時間帯に出る
どれかに当てはまるなら、整骨院より先に医療機関へ行ってください。体の中の状態が関わっている可能性があります。
背中の痛みで多い、体の使い方の理由
肋骨まわりが動かなくなっている
動きで変わるタイプの背中の痛みで、いちばん多い背景です。
背中は、肋骨とつながっているぶん、腰より動きが制限されやすい場所です。デスクワークで前かがみが続くと、肋骨まわりが固まって、呼吸も浅くなります。
座り方についてはデスクワークで夕方に腰が重くなる方向けの記事をご覧ください。背中も同じ理由で出ます。
猫背で、背中が引き伸ばされている
背中が丸まった姿勢が続くと、背中側は引き伸ばされたままになります。
この場合、背中を反らすストレッチが合うことが多いのですが、反り腰の方は逆になります。自分のタイプを確かめてから始めてください。
確かめ方は反り腰と猫背の見分け方をまとめた記事に書いています。壁を使って1分でできます。
腰をかばって、背中で動いている
腰痛のある方が、腰を使わないように動いているうちに背中が代わりに働きすぎていることがあります。
「腰痛が落ち着いたら、今度は背中が痛くなった」というご相談は少なくありません。
やってはいけない3つのこと
① 動きで変わらないのに、もみほぐしを続ける
この記事でいちばんお伝えしたいことです。姿勢を変えても痛みが変わらない背中の痛みは、まず確認してください。
② 背中を強く押してもらう
背中は肋骨があるので、強い力を加えると肋骨を痛めることがあります。とくに骨が弱くなっている方は注意してください。
③ 「疲れだろう」で何週間も様子を見る
目安は2週間です。2週間経っても変わらない、または悪くなっているなら、一度確認してください。
腰の場合は腰痛が2週間変わらないときに見直す5つのことをご覧ください。
すぐに医療機関を受診してほしいサイン
背中の痛みでは、次のどれかに当てはまる場合、整骨院ではなく、その日のうちに医療機関を受診してください。
- 姿勢を変えても痛みがまったく変わらない
- 締めつけられるような痛み、または胸のほうにも広がる痛み
- 息苦しさ、冷や汗、吐き気をともなう
- 食事との関係がはっきりしている
- 発熱をともなう
- 夜、痛みで目が覚める
- 体重が減ってきている
- がんの治療歴がある方の、新しく出てきた背中の痛み
とくに2つ目と3つ目が同時にある場合は、迷わず救急で対応してください。
まとめ
- 境目の目安は肋骨の一番下の縁。それより上が背中、下が腰です
- 腰の痛みは姿勢や動作で変わることが多い
- 背中の痛みには動きで変わらないタイプがあります。ここが分かれ目です
- 切り分ける3つ … 動かすと変わるか/押すと痛いか/食事や呼吸と関係があるか
- 動きで変わる背中の痛みは、肋骨まわりの硬さや猫背が背景にあることが多いです
- やらない … 動きで変わらないのにもみほぐしを続ける/背中を強く押してもらう/2週間以上様子を見る
- 姿勢で変わらない、締めつけられる、息苦しさをともなう場合は、その日のうちに医療機関へ
よくいただく質問
Q. デスクワークのあと、いつも背中が張ります。これは様子を見ていいですか。
A. 動かすと変わるタイプであれば、様子を見られる範囲です。肩を回す、体をひねる、伸びをすると少し楽になる。この反応があるなら、肋骨まわりが固まっていることが背景にあると考えられます。その場合は、30分に1回立って胸を軽く開く、深呼吸を3回する、といったことで変わってきます。逆に、伸びをしても何をしても痛みが同じという場合は、この記事の3つの質問を確かめてください。2週間続いているなら、一度ご相談いただくかご受診ください。
Q. 腰痛で通っていたら、今度は背中が痛くなりました。関係ありますか。
A. 関係していることが多いです。腰に痛みがあると、無意識に腰を使わない動き方になります。すると、その分を背中が肩代わりします。この状態が続くと、今度は背中に負担が集まってきます。実際、当院でもよくあるご相談です。この場合、背中だけをほぐしても戻ってしまいます。腰の状態と、腰をかばう動き方の両方を見ていく必要があります。腰の痛みがどこまで落ち着いているかも含めて、一度確認させてください。
立川で腰痛の手当てにお悩みの方へ
腰と背中は、痛む場所が数センチ違うだけで考えることがかなり変わります。そして背中の痛みには、体の中の状態が関わっている場合があります。まず切り分けるところから始めてください。
いきげん整骨院では、まず「体を動かすと痛みが変わるかどうか」を確認します。動きで変わらない痛みは、当院の範囲ではない可能性があるためです。その場合は理由をお伝えして受診をおすすめします。
はじめてご相談いただく方の流れ
1どこが、どんなときに痛むかを整理します 痛む高さ、動きで変わるか、食事や呼吸との関係まで
2腰だけでなく全身を確認します 肋骨まわり・股関節の動き、呼吸の深さまで
3ご説明と、次の一歩まで 受診をおすすめする場合は、その理由もお伝えします
お名前と「腰痛の手当てについて」とだけお送りいただければ、こちらからご案内いたします。
当院は完全予約制です。
| 院名 | いきげん整骨院 |
|---|---|
| 住所 | 〒190-0011 東京都立川市高松町3-10-5 クリエ石川 |
| アクセス | JR立川駅から徒歩7分/多摩モノレール立川北駅から徒歩5分 |
| 受付時間 | 10:00〜13:00/16:00〜19:30 |
| 休診日 | 木曜日(終日)・土曜日午後・日曜日・祝日・子供の行事 |
| 電話番号 | 042-523-8823 |
※ 脚のしびれ、つま先が上がらない、排尿の異常をともなう場合は、当院より先に整形外科などの医療機関へご相談ください。
